4月10日は「春の交通安全週間(交通事故死ゼロを目指す日)」です。広く国民に交通安全思想の普及・浸透を図り、交通事故防止の徹底を図ることを目的とした日です。そんな今日観たい映画は鬼才クエンティン・タランティーノ監督のカーアクションサスペンス『デス・プルーフ in グラインドハウス』です。
あらすじ
鬼才Q・タランティーノ監督が、殺人鬼とセクシー美女軍団の激闘をカーアクション満載で描いたスラッシャー・ムービー。テキサスの人気女性DJジャングル・ジュリアは、女友達と一緒にお気に入りのバーを訪れる。しかし彼女たちの背後には、車を凶器に美女を狙う恐ろしい殺人鬼スタントマン・マイクが忍び寄っていた。それから14カ月後、今度はスタントウーマンのゾーイたちがマイクの標的となるが……。(映画.comより)

見どころ
車を飛ばすカップル。「前の車遅えなぁ~」「ウザ~追い越しちゃいなよ!」追い越そうとしたその時、対向車線からトラックが!「ギャーーーーー!」・・・。誰もが一度は自動車教習所で観たことのある教材ビデオである。本作は自動車教習用ビデオを鬼才タランティーノ監督に120分尺で撮らせてみました!(笑)的な内容の作品です。
若干失礼な例えでしたが、B級映画をこよなく愛するタランティーノ監督らしく、いい意味で非の打ちどころの無いB級映画に仕上がっています。そもそも作品タイトルの「グラインドハウス」とは、アメリカで低予算のB級映画を2、3本立てで上映する映画館のことだそうです。

簡単にストーリーを説明すると「あおり運転レベル100おじさんに、ギャルたちの乗る車が襲われる話」。2015年頃からドライブレコーダー搭載の車が増え、「あおり運転」が社会問題として報道されるようになりましたが、2007年公開の本作はだいぶ時代を先取りしてますね。
意味の無い雑談(ガールズトーク)を、早口でテンポの良い長セリフ ワンカットで魅せるタランティーノ節も健在。いろんな意味でやりすぎなカーアクションシーンや、名作映画のオマージュ演出など、内容はB級映画でありながら、抜群の演出力で観客を全く飽きさせません。
そして鑑賞後の感想は・・・「あおり運転!ダメ!ゼッタイ!」 自動車教習所で『デス・プルーフ in グラインドハウス』が教材動画として使われる日も近いかもしれません。(笑)
4月6日=「春の交通安全の日」にワンダフルなひとときを!
スタッフ&キャスト
監督=クエンティン・タランティーノ
製作総指揮=ボブ・ワインスタイン ハーベイ・ワインスタイン
脚本=クエンティン・タランティーノ
撮影=クエンティン・タランティーノ
スタントマン・マイク・マッケイ=カート・ラッセル
アーリーン(バタフライ)=ヴァネッサ・フェルリト
ジャングル・ジュリア・ルカイ(ラジオDJ)=シドニー・ターミア・ポワチエ
シャナ・バナナ(ジュリアの親友)=ジョーダン・ラッド
パム(ジュリアの昔馴染み)=ローズ・マッゴーワン
アバナシー(メイク係)=ロザリオ・ドーソン
ゾーイ・ベル(スタントウーマン、本人役)=ゾーイ・ベル
キム(スタントウーマン)=トレイシー・トム
リー(女優)=メアリー・エリザベス・ウィンステッド
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