4月13日=「大阪・関西万博開幕の日」に観たい映画『クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ モーレツ!オトナ帝国の逆襲』

アニメ・その他

 4月13日は「2025年日本国際博覧会(大阪・関西万博)の開幕日」です。「いのち輝く未来社会のデザイン」をテーマに、2025年4月13日から 10月13日までの184日間、大阪市の人工島「夢洲」で開催されます。そんな今日観たい映画は映画クレヨンしんちゃんシリーズ屈指の名作且つ、泣ける映画としても有名な『クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ モーレツ!オトナ帝国の逆襲』です。

あらすじ

 “20世紀博”というテーマパークにハマっていたひろしとみさえが、大人であることを放棄ししんのすけとひまわりの前から姿を消した。いや、ひろしとみさえばかりではない、春日部中の大人たちがいなくなってしまったのだ。そしてその夜、ラジオから“イエスタディワンスモア”と名乗る組織のリーダーであるケンとチャコが、見捨てられた子供たちに投降するよう呼びかけてきた。実はケンたちは、21世紀=未来に希望を持てなくなった大人たちを洗脳し、大人だけの楽園“オトナ帝国”建設を企んでいたのだ。このままでは、未来がなくなってしまう!しんちゃんを初めとするカスカベ防衛隊は、ケンたちの計画から大人たちと自分たちの未来を取り戻すべく20世紀博へ乗り込む・・・(キネマ旬報webより)

見どころ

 日本アニメ映画屈指の名作が「クレヨンしんちゃんシリーズ」から誕生するとは誰も思いもしなかったでしょう。原恵一監督(『河童のクゥと夏休み』『カラフル』『百日紅 〜Miss HOKUSAI〜』『かがみの孤城』など)時代のクレしん映画のクオリティは目を見張るものがあります。おまけに海外の映画賞も多く受賞している湯浅政明監督(「犬王」「夜は短し歩けよ乙女」「夜明け告げるルーのうた」など)も制作に参加しているのだから、つまらないわけがないですね。映画好きとしても知られる落語家・立川 志らくさんが、「すべての邦画の中で一番好き!」と豪語するに値する名作です。

 1970年開幕の日本万国博覧会(大阪万博)をモデルにしたテーマパーク“20世紀博”を舞台に、「子どもに戻りたい大人 vs 大人になりたい子ども」という秀逸な構図でストーリーが展開していきます。子どもと大人の2つの視点から作品が成り立っており、子どもが見るとしんちゃんの目線からおバカなギャグやアクションシーンで笑える良作。しかし大人になってから、ひろしの視点から見返すと号泣映画に変わります。

 大人なら誰しも一度は子どもの頃の楽しかった記憶を思い出し、「子ども時代に戻りたい・・・」とノスタルジーに浸った経験があると思います。戻ることはできないと分かりながらも・・・。そんな二度と戻れない子ども時代の楽しかった思い出の象徴こそ、「関西万博(作中では20世紀博)」なのです。大人のモラトリアムを正面から描くシリアスなテーマでありながら、クレしん印のおバカなギャグシーンがそれらを中和し、笑いあり涙ありの展開で「あなたの人生はつならなくなんかない」と背中を押してくれる感動作に仕上がっています。

4月13日=「大阪・関西万博開幕の日」にワンダフルなひとときを!

スタッフ&キャスト

監督=原恵一

脚本=原恵一

原作=臼井儀人

主題歌/挿入歌=LADY Q 小林幸子吉田拓郎

出演者

うえちあき=野原しんのすけ

ならはしみき=野原みさえ

藤原啓治=野原ひろし

こおろぎさとみ=野原ひまわり

真柴摩利=風間くん

林玉緒=ネネちゃん

一龍斎貞友=マサオくん

佐藤智恵=ボーちゃん

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