3月8日=国際女性デーに観たい映画『エノーラ・ホームズの事件簿』

ドラマ・コメディ

今日3月8日(土)は女性の社会参加と権利向上を目的とした記念日「国際女性デー」です。そんな今日観たいおすすめ映画は、Netflix映画『エノーラ・ホームズの事件簿』あの名探偵ホームズに若い妹がいたら…という設定のミステリー&冒険活劇映画です。

あらすじ

1884年、イギリス。世界は大きく変わろうとしていた。16歳の誕生日を迎える朝、エノーラ・ホームズ (ミリー・ボビー・ブラウン) が目を覚ますと、彼女の母親 (ヘレナ・ボナム=カーター) が突如行方不明になっていたのだ。謎めいた暗号のような遺留品を残したままどこへ行ってしまったのか、その理由はわからず明白な手がかりは見つからずだった。そして自由奔放な子供時代を過ごしてきたエノーラは、突然兄のシャーロック (ヘンリー・カヴィル) とマイクロフト (サム・クラフリン) に面倒を見られる事になり、2人によって一流の婦人に育てるための花嫁学校に追いやられそうになるのだった。しかし兄たちの意志に反して、エノーラは母親を探すためにロンドンへ飛び出すことに。ところが旅の途中、失踪中の若き貴族 (ルイス・パートリッジ) を取り巻く謎に巻き込まれてしまい、彼女は生まれながらの才能で名探偵っぷりを発揮する。(Filmarksより)

主人公エノーラ・ホームズを演じるのは『ストレンジャー・シングス 未知の世界』のエル役で一躍スターとなったミリー・ボビー・ブラウン。次男シャーロック・ホームズには『ジャスティス・リーグ』はじめDC映画のスーパーマンとして知られ『コードネーム U.N.C.L.E』や『ミッション:インポッシブル/フォールアウト』で日本でも人気のヘンリー・カヴィル。長男マイクロフト・ホームズは『世界一キライなあなたに』『あと1センチの恋』『ハンガー・ゲーム』などで知られるサム・クラフリン。母ユードリア・ホームズ役は『英国王のスピーチ』から『シンデレラ』『ハリー・ポッター』シリーズまで多数の出演作を持つヘレナ・ボナム=カーター

「未来は私たち次第」今を生きる女性たちに向けたエンパワーメント映画

めちゃくちゃ面白いNetflix映画きっての佳作だと思います!

全編を通してコミカルでテンポが良く、観ていて全く飽きない作品です。エノーラがカメラ目線で観客に語りかける演出(いわゆる第四の壁)が効果的に笑いとテンポを生んでいます!あとミリー・ボビー・ブラウンのキュートなカメラ目線を随所で拝めます💛(笑)

舞台となる19世紀イギリスの世界観も素敵で、潜入捜査のため貴族のドレス、男装、未亡人、学生服など、いろいろな衣装に着替えるエノーラ(ミリボビ)七変化は必見💛どの衣装もキュートで見とれてしまう…ファッション映画的な見どころもあります。

もちろんエンパワーメント的なメッセージも随所にあり、例えば恋人役テュークスベリー卿は、花や草木が好きで、趣味は押し花。対してエノーラは母から仕込まれたテニスや格闘技が得意。意図的に男性らしい趣味を女性に。女性らしい趣味を男性に設定しています。このあたりのジェンダーバイアスを逆手にとったキャラ設定も斬新で、各キャラクターを魅力的に写しています。

また女性のエンパワーメントをテーマにした映画は、前時代的思想の男性=悪。それに抗う女性=正義という極端な勧善懲悪の対立構造になりがちですが、次男シャーロックの立場がどちらでもない『無関心』なのも、作品に奥行きを与えています。

政治や女性の人権運動に無関心であったシャーロックがエノーラと共に事件に向き合う中で、成長していくのも見どころです。※現実の社会問題でも、この無関心層の人が一番多かったりするんですよね…自戒も込めて。

ストーリーはエノーラ&シャーロックの追う事件と、19世紀イギリスの女性解放運動(フェニミズム)が捜査線上で交わってゆく社会派ミステリーなのですが、上記の通りコミカルな演出とテンポの良さで、スッキリ爽やかな読後感で観られる冒険活劇です!

ラストは「未来は私たち次第」というメッセージが、心に残ります…

3月8日=国際女性デーに、ワンダフルなひとときを!

スタッフ&キャスト

監督:ハリー・ブラッドビア

製作総指揮:ジョシュア・グローデ マイケル・ドライヤー ハリー・ブラッドビア

原作:ナンシー・スプリンガー

脚本:ジャック・ソーン

撮影:ジャイルズ・ナットジェンズ

エノーラ・ホームズミリー=ボビー・ブラウン

シャーロック・ホームズ=ヘンリー・カビル

マイクロフト・ホームズ=サム・クラフリン

ユードリア・ホームズ=ヘレナ・ボナム・カーター

レストレード=アディール・アクタル

テュークスベリー卿=ルイス・パートリッジ

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